オオミミギツネの歯の数
熊谷さんのオオミミギツネのページにトラックバックさせていただきました。
群馬の博物館の話からアレンの法則(熊谷さんの所に説明あり)、オオミミギツネの話になり、歯の数が多いというところまで話が進んだ。
さらにオオミミギツネは、歯の数が個体によりばらばら、という意見があり、これは他のいくつかのHPでもみられた。
オオミミギツネの歯式は3/3, 1/1, 4/4, 3/4 が一応基本になり、下の(大)臼歯が哺乳類の基本より1本ずつ多い。
歯数異常の話では、以前親しくさせていただいていたKさんから論文を頂いたので、そこから少しだけ引用します。
調査したオオミミギツネ51例中、過剰な歯を持つ例は3例(5.9%)、また歯の数が足りない例は5例(9.8%)。
この数が多いのか少ないのか判らないので、同じくKさん等がビーグル犬を調べた論文から一部引用します。
ビーグル犬の歯式は、3/3, 1/1, 4/4, 2/3 上の(大)臼歯が哺乳類の基本より一本ずつ少ない。
ビーグル犬170例中10例(5.9%)に過剰な歯を認め、また足りないのは、170例中20例(11.8%)。
ということで、オオミミギツネもビーグル犬も、歯の数のばらつきはそれほど変わらない、と思うのですがどうでしょう。
論文については医学文献検索メディカルオンラインで、オオミミギツネで検索すると出てきます。(有料でダウンロードできるようです)
ここ、検索で見つけたけど、面白いですね、たとえばコウモリで検索してもいくつも出てきます。
画像は群馬県立自然史博物館のガイドブックから、「アレンの法則」部分より。
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