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July 07, 2006

蝙蝠 翼

060707
昨日の翼の骨の件で、間違いを指摘していただいたので、調べました。

コウモリ観察ブックで確認しました所、翼の形にはオオコウモリ型・キクガシラコウモリ型・ヒナコウモリ型・ユビナガコウモリ型・オヒキコウモリ型の5種あるんですね。
ユビナガコウモリ型・オヒキコウモリ型は第2指と第3指の中手骨(あるいは第1指骨)の先端がくっついていて、翼の中の骨組みが3本しかないように見えることも新しい発見でした。
しかしこの本でいろいろなコウモリの飛んでいる写真を見ると、第2指はあまり目立たなく、翼の先端後端の尖った部分の数はいずれも3つに見えます。

画像は、今年3月26日午後6時22分14秒に撮影した、八王子駅そばの山田川の水面近くを飛んでいた、たぶんアブラコウモリです。
背中側を撮ったもので、はじめてコウモリの写真が撮れたので、良い画像ではありませんが載せておきます。
翼の尖った部分は、指が3つ・足1で計4/片側、 あと尻尾を含め全部で9つ、というのが、かろうじてわかるかな?
デジカメだと撮影データが残るので、後で調べる時助かりますね。

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Comments

ユビナガ・オヒキは長距離を(渡りさえ!)飛ぶので、航続距離を伸ばすために、幅の狭い(だから2指と3指が一つに見えてしまう)更にアスペクト比(翼の左右の長さと体の長さの割合)も長くできています。
 でも、スピードを緩めるときは2指と3指の間も広げて揚力を稼ぎます。
つまり飛行機の前縁フラップですな・・・つくづくこいつらは、「法則にかなっている」のです。
コウモリは、知れば知る程頭が下がります。

Posted by: くまがい | July 07, 2006 02:35 AM

追伸 説明が足りないですね・・・。

飛んでいるコウモリの写真の翼の骨が3本しかないように見えるのは、高速で飛んでるからです。(わかる?)

着地寸前や空中でエサを捕まえる瞬間になると、前膜はもちろん、2指と3指の間も広げて(突っ張っていた翼の骨を緩めることで翼の面積を稼ぎ、なおかつキャンバーを増やし)失速を防ぐのです。

あ~ぁ、あたびしさん、俺に火を点けちゃいました ね!

※キャンバー 翼断面の角度のこと、カーブ。
 

Posted by: くまがい | July 07, 2006 02:46 AM

コメント毎度ありがとうございます。
コウモリ観察ブックの著者本人様からフォローいただけるのですから、大変名誉なことです。
第2指の使い方が良くわかりました。
コウモリ観察ブックの写真も改めてみると、飛び方による違いなどもわかりそうです。
それにしてもうまく写真を撮っているもんだと、感心してます。

この話題のネタ元の「指は5本」ですが、コウモリ観察ブックp257の天間林村(天間林村は合併で、もうないけど)のシンボルマークのコウモリも、翼の上に指が5本くらい出てますね。
普通の認識だとこんな感じ、あるいは翼竜と混同してるとか?

Posted by: atabisi | July 08, 2006 01:35 AM

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