小宇宙
昨日宇宙のことを書いたが、1543年というのは解剖学者のヴェサリウスが「ファブリカ」を出版した年でもあります。
さきの天文の方を大宇宙といい、人体の方を小宇宙ともいうようですね。
ヴェサリウスはブリュッセル生まれで、パリ大学とパドヴァ大学で教育を受けている。
「ファブリカ」(人体の構造について)の挿絵を描いたのは、ダ・ヴィンチ同様イタリアの人体解剖に感心を持った芸術家、ティツィアーノの弟子ヤン・ステファン。
風景に溶け込んだ骨格図や筋肉図は、興味のない人でも目にした事があるのではないか。
しかしこの時代の医療、肝心なのは麻酔と防腐(消毒)で、先日書いたがエーテル麻酔が1846年、防腐は1867年に石炭酸による消毒で、傷口や医師の手、器具の無菌化がおkなわれるようになったようだ。
これらがない時代、14世紀以降ペストや梅毒などの流行で、人口の大半が死亡した都市もあるという。
解熱鎮痛のアスピリンでも1899年、抗生物質もペニシリンが効果が確かめられたのは1940年だとか。
先のコミックJIN -仁-では、消毒に器具は煮沸、傷口などは焼酎を用いていた。
またゴム手袋も登場していた。(ゴム手袋が無菌なのかどうか?)
ペニシリンも作っている。
参照:謎の解剖学者ヴェサリウス
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